『この惑星』というWebマガジンに、毎月イベントレヴューを書く事になった。引き受けたはいいが、このところ出不精になっている上に、持病の金欠病が悪化して、あまり映画も展覧会も芝居もコンサートも行っていない。友人知人の画廊での個展や踊りやライブ程度で、チケットを予約していくようなものにはほとんど行っていない。そこで、『ぴあ』でも買っていろいろ見に行くものを探そうと思ったのだ。
この夏に行ったそれらしいイベントといえば『山下洋輔トリオ復活祭』ぐらいだ。これは歴史をライブで目撃する、耳で確かめるという貴重な体験だった。しかも、本人たちが年をとっていたり、死んで代役を立てたりと二重三重の意味で歴史性が絡み、複雑な味わいに満ちた
コンサートだった。
イベントレヴューを引き受けたのはアーティストが見たイベント評という依頼だったためだ。可能な限り、今アートの現場で何が起きているかといった視点で書こうと思う。そのためには、新しい今を感じさせるものを取り上げよう。
というわけで『ぴあ』を見っているのだが、まだ勘が戻ってこない。