2009年09月28日

空気が読めないと語る人

 おそらくおなじ会社の人なのだろう、電車の中で人の噂話をしている人たちを見かけた。彼らは共通の知人について、あれこら批評している。中の一人が、結局彼は空気が読めないんだと語った。だが、その人の言うことを聞いていると、ピントがずれているのは空気が読めていないと語っている当人で、噂されている人は普通の人のように感じられる。そもそも、電車の中で大声で他人の噂をしている時点で、空気が読めてないわけだが。
 似たような言葉に「常識がない」というのがある。あの人は常識がないなどという。だが、これもそういっている当人の話を聞くと、どっちが常識がないんだか怪しくなってくる。
 結局、人はそれぞれ自分勝手な常識というものを想定しているようだ。常識というと、ある程度普遍性をもった共通認識のように思うが、実は私たち一人一人がもっている常識とは、非常に個人的なものかもしれない。もし、世界中の人の頭の中の常識を見てみると、歪んだ考えばかりかもしれない。
 人は自分の考え方、感じ方からなかなか逃れることはできない。そんなことを電車の中で考えた。


posted by 黒川芳朱 at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 言葉について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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