昨日にひき続き勉強した。勉強の成果を聞かれると引き籠った上に口籠ってしまうのだが、家から一歩も出ずに過ごした。
まだ暗いうちに目覚め、雨戸を開け、机に向かう。窓の外は次第に明るくなる。飯を食い、また机に向かう。机の上で過ぎてゆく遅々とした時間。外はやがて昼になり、気がつくと暗くなり始めている。
天井と壁は外の世界を空間的に遮断するだけではなく、時間的にも遮断する。家は時間の外の時間の中をただよう箱舟。
おもてに流れる自然の時間。家の中の暮らしの時間。机の上を流れる勉強の時間。夕方ぐらいになると、三つの時間のずれから私の体は取り残されたように感じ始める。
皮膚一枚、その外を流れる三つの時間とは別に、その内側を流れるもう一つの時間がある。
四つの時間がねじれる。
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