2009年10月20日

創形美術学校40週年記念『卒業生による作品展』に思う

 私の母校であり、いま非常勤講師をしている創形美術学校が今年40周年を向かえる。といっても特別式典のようなことをするようすはない。ただ、学校のエントランスに設置されているギャラリーで卒業生の作品展を開催するという。
 私も出品することにした。『イコノクラスム』という写真と映画のシリーズがあるのだが、その写真4枚を組み写真にして展示する。この映画はあと数本作る予定なのだが、頓挫したままだ。その意味でも、現在進行形の大事な作品である。
 午前中、別の専門学校で授業をした後、新宿の世界堂に行く。かねてより目をつけておいた額縁を買い創形に向かう。学校に着くと、先輩の磯島さんにばったり会う。やはり搬入に来たようだ。磯島さんは同窓会の幹事としても精力的に活動している。同窓会のWebサイトは彼が運営している。
 とりあえず額と写真を所定の場所に置き、ついでなので翌々日の授業の準備をする。
 展覧会は、学校がたいした告知をしたわけでもないのに予想以上の出品者が集まったようだ。総勢62人、ちょっとした団体展だ。10月29日から11月10日までと、11月12日から11月25日までの2回に分けて行うことになった。
 この数字を見て、学校は誰のものかということを考えさせられる。現在の職員が知らないところにも創形美術学校が存在する。現在の創形を知らない卒業生もたくさん存在する。専任講師や非常勤講師が考えた教育ビジョンもその人数分あったろう。いろいろな人の創形に対する思いがたくさんあるだろうことを、この62人という出品者数は予感させる。
 それを生かすことができれば、学校の栄養になるだろう。 
posted by 黒川芳朱 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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