今日は創形美術学校で、午前中は編集の授業、午後は卒業制作のゼミ。ゼミ生が作業をしている横で、私も先日書いた『卒業生による作品展』に出品する作品の額装をする。学生といっしょに作業をするのは、別に共同制作ではないが同じ空気を吸っている感じがして楽しい。
いつもは映像作品を作っているので、額装という作業は久しぶりだ。前面のガラス板を持つときうっかり手を滑らせ、左手の薬指を少し切ってしまった。ただ写真を台紙に貼って上にガラスを置き、額に入れるだけなのにまったくしばらくやっていないとこのざまだ。
額について、いろいろなことを久し振り考えた。額の種類、作品と額の関係、大きさ、額の色彩や装飾の有無、額を使わない展示のしかた、考えるといろいろなことがある。
私がはじめて親の同伴無しで美術館に行ったのは、中学の頃の『レンブラントとオランダ絵画巨匠展』だったと思う。たしか小学校の友人林くんと行ったのではなかったか。
まだよく絵の楽しみ方がわからず、ただただ描写力に感動したり、きれいな風景があると窓の外を眺めるようにぼっと観たりしていた。そのとき、私とは無関係な観客の一人が、「すごい額だなあ」と言った。それを聞き始めて額に目が行きなるほど、額というものもすごいなあと感心した。それまではまったく額に意識がいかなかったのに、突然額を見るのが楽しみになってしまった。
それまでも目には入っていただろうに、意識がいかなかったのが不思議だが、額の役割とはそんなところにあるのだろうか。
2009年10月22日
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