2009年10月15日

カメラを持って思うこと

 カメラは道具だが、カメラを手に持つとカメラから伝わってくるものがある。
 私はビデオカメラ、16ミリや8ミリのカメラ、写真のカメラ、デジカメなどいろいろなカメラを手にする。
 このうち、古くなるのが一番早いのはビデオカメラだ。買って1,2年するとまだそれ使ってんのという感じになる。もちろんかなり強情に使っているが、それでもいろいろと不便はある。ビデオの場合、まず録画のフォーマットが変わってしまうことがこれまでに何度かあった。民生機だとベータ、VHS、VHS−C、8ミリビデオ、Hi8、miniDV、と変化してきた。このうち私がカメラとして使ったフォーマットは、ベータ、VHS、Hi8、miniDVの4種類だ。業務用としては、UマチックとベータカムSPとDVCAMを使った。それも今では古くなっている。すぐ古くなるということは、カメラがあまり存在感を持ってこないということでもある。また、ビデオカメラは電子機器なのでそれ自体がブラックボックスであり、メカとの信頼関係が生まれにくい。
 それに対して、一番存在感をもっているのは35ミリ一眼レフのカメラだ。10代の終わりにカメラを買ってもらい、途中買い替えはあったが、フォーマットとしてはずっと使っている。じつはカメラでいろいろ遊べる余地が一番あるのがこのフォーマットだ。このカメラをもっていると安心する。だが、このフォーマットもデジタル一眼レフに押され、市場での存在感は日々薄れている。
 8ミリや16ミリの映画用カメラは、存在感があり手になじむがカメラの性能によって遊べる範囲が変わってくる。いまやほとんど使われないフォーマットだが、ビデオカメラよりはメカとしてずっと信頼感がある。たとえ世間で使われなくなっても、フィルムがあって現像ができればずっと使い続けたいと思っている人が少数だが存在する。
 デジカメは、メカというより機能という感じが強い。信頼感はなく、いつ消えてもおかしくない。
 おとといシネコンで感じたことと同質の感じを、デジカメを持って感じた。

   
posted by 黒川芳朱 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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