2009年10月16日

CDの値段

 以前、高校生の卒制企画について書いた。「普通の子」で好きな音楽はゆず、持ってるCDはシングル3枚というキャラクター設定である。
 きょうまた、その生徒たちの卒業制作の授業があった。ほぼ絵コンテもできている。その登場人物の生活をいろいろ想像したようである。
 ところで、持ってるCDがシングル3枚という設定が面白く、いろいろと気になる。今のCDの値段、高校生にとっては高いのだろうか安いのだろうか、ちょうどいいのだろうか。
 私の高校時代、アルバムのレコードは1800円だった。その数年後2000円になり、2500円になった。これが1975年くらいだからそれから34年ほど、アルバムの値段はさほど変わっていないことになる。レコードとCDの違いはあるが。
 それに比べて本の値段はずいぶん変わった。岩波新書はその頃150円だったよなあ。
 昔の俺たちにとっての2500円と今の高校生の2500円、今のほうが相対的に2500円の価値は低いだろう。俺たちが学生の頃は買うレコードの枚数も、レコードを買う人口も少なかったように思う。いま、CDの売り上げは落ちているという。音楽配信の影響だ。だが、音楽配信が本格的になる前は、けっこうみんな音楽を買って聞いていたように思う。
 ちょっと気になったのでネットで調べてみた。社団法人日本レコード協会のデータを見ると、面白いことがわかった。俺が高校三年だったとき、1973年のシングル、アルバム、カセット、カートリッジ、オープンリール全て合わせた音楽メディアの売り上げ数は198,700千(枚・巻)、一番売れたのが1997年の480,706千(枚・巻)、直近では2008年の303,490千(枚・巻)となる。レコードあるいはCDだけの比較もできるが、音楽をどのぐらい買っているかという比較では総売上での比較が適切だろう。2008年の売り上げには音楽ビデオも入っている。
 こうしてみると1973年ごろは、やはりあまり音楽を買っていないことがわかる。一人暮らしの学生は、ステレをもっている奴のうちに集まって、レコードを聞いたもんな。ウォークマンがまだなく、ステレオを買うかラジカセで我慢するかだった。今はみんな、i-podやケータイで音楽を聴いている。みんながメディアを持っている。
 いまは、音楽がある生活が当たりまえのように感じているが、歴史的には異常なことなんだなあ。
 


posted by 黒川芳朱 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 体感音楽論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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