2008年05月20日

バイノーラル録音のできるウォークマンを思い出した

台風が来ている。
早朝、まだ暗いうちに風呂にはいる。
窓の外、雨音が聞こえる。電気を消してみる。
近くでぴちゃぴちゃはねる音。右、左、右、右、真ん中、左とあちこちから聞こえてくる。
ぴちゃん、ぴちゃぴちゃん、ぴちゃぴちゃぴちん、
音がゆれ、重なり、分かれ、遠ざかり、近づき、暗闇の中、音が点になり、線になる。
ザーーーー。
遠くで雨音が霧の様に立ち込める。その霧の中から、時々鮮明なしずくの単音が聞こえてくる。腕を動かすと自分が入っている湯船が水音を立てる。ドリフの歌では内が、天井からポタリとしずくが落ちる。
雨音と浴室の水音が織り成すサウンドスケープを味わいながら、そういえば昔バイノーラル録音・再生ができるをウォークマンを持っていたことを思い出した。

バイノーラル録音・再生というのは、簡単にいうと人間の両耳の位置にマイクを仕掛けて録音し、その音を専用のイヤホンを使い両耳で聞くシステムである。マイクとイヤホンの位置が耳と同じなので、現実に音を聞いているときの距離感や立体感が得られるというわけだ。音響工学的には高価で厳密なシステムが必要なのだが、僕が持っていたのはウォークマンのヘッドホンの両耳のところに小さなマイクがついている簡単な代物。ケーブルは二本でヘッドホン端子とマイク端子とがついている。ウォークマンは録音できるタイプで、ヘッドホン端子とマイク端子が入ればよく、専用である必要は無い。このヘッドホンが重要だったのだ。
通勤の途中などよく録音し遊んだ。通り過ぎる車の音、歩くにしたがって川の音が近づき遠ざかっていくようす、横切る人の話し声、カラスの声、頭上で蜂の飛ぶ音など現実の音空間がステレオでデフォルメされて聞こえてくる。夜、部屋でヘッドホンをして朝に駅へ向かう道のりの音を再生すると、鮮やかにそのときの光景が蘇ってくる。
友人勧めると、すっかりはまってしまい「つまらない人生が二度楽しめる」と喜んでいた。


残念ながら肝心のヘッドホンが壊れそれっきりだ。
また試してみたいな。どこかに売ってないかな。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜本日おかしばなしトップへ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ランキングに参加しています。ワンクリックお願いします。
にほんブログ村 その他日記ブログ つれづれへ
人気ブログランキングへ


posted by 黒川芳朱 at 07:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 体感音楽論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。