2008年05月24日

創形美術学校『GOOD STAFF展』が終わる

 創形美術学校でおこなわれていた教職員のグループ展『GOOD STAFF展』が今日終わる。以前にもふれたが、この学校は僕の母校であり勤務先でもある。
 創形の入口はガレリオプントというギャラリーになっている。ここではいつも、卒業生や講師、地域の作家、地域の小学生の作品、学校のコレクション、招待作家の展覧会などが開かれ、通りがかりの人も鑑賞できるようになっている。
 小さな学校だが、入口がギャラリーというのが素敵だ。
 そして、創形の職員は講師はもちろん事務局長も受付嬢も事務職員も副手も、みんなみんなアーティストばかり。新入生へそんな職員を紹介するための展覧会だ。
 作品もイラストレーションあり、オブジェあり、版画あり、油絵あり、映像あり、とさまざまだ。非常勤講師の私も最新作の『殻騒ぎ』(ビデオ、6分)を出品した。
 ふだん顔を合わせている同僚の作品をじっくりと見るのは愉しい。授業をしている講師だけでなく、学生の面倒を見たり、給料や経費の計算をしたりしている人たちが、実はアーティストなのだ。みんな作品は真剣だ。学校のスタッフとして同僚なだけではなく、アーティストとして仲間なのだ。
 作品そのものから感じる豊かさと同時に、その人が学校で見せている顔と作家としての顔の間の幅から感じる豊かさ、人間としての豊かさを味わうことができた。
 そのことは、学生にも伝わったようだ。
 僕も学生時代、先生の作品を見たり、助手の先輩の作品を見ることで、美術館や美術史の教科書からは学べない芸術の在り方、人が生きて行くうえでアートがいかに大切か、いかに生きる原動力になっているか、なぜ表現するのかを学んだように思う。
 先生に反発を感じながら作品には惹かれたり、人柄には惹かれながら作品には反発を感じたり、もちろん両方に惹かれたり。作品は記憶に残り、自分の中での感じ方や評価は長い年月の中で変化し、身近な基準となった。
 学校というものに存在価値があるとしたらたら、学校というシステムをはみ出す部分においてだろう。
そんな、あたりまえだが複雑な豊かさに満ちた展覧会だった。

出品者
飯田 淳/山田隆志/パルコ木下 /大沼正昭/小山愛人/宇治野宗輝/新川貴詩/鹿島 寛/工藤礼二郎/黒川芳信/佐藤三千彦/高橋輝夫/古谷博子/松田幸三/八木なぎさ/奥野正人/田村和稔/松田智明/杉山綱/大橋恵介/片山芙美/長嶋一孝/木村将人/鈴木吐志哉/相澤一貴/柴田真弓/上園美和


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posted by 黒川芳朱 at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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