2009年11月02日

商店街の喫茶店

 近頃街から減ったもの、そのひとつが喫茶店だ。
 喫茶店には二種類ある。珈琲を飲むための喫茶店と、椅子を確保して長時間過ごすための喫茶店。もちろん後者の店の珈琲が美味しければいうことないが、そうなると混むようになる。珈琲一杯であまり粘れなくなる。一定時間たつと帰ってくれといってくるプライドの高い店もあった。かといって、あまり珈琲が不味くても行く気はしない。
 珈琲はそこそこの味で、比較的広くて店員の目を気にせずにすみ、長時間粘れる喫茶店。打ち合わせや原稿を書くために、長時間ねばれる喫茶店は何箇所かは確保しておきたい場所だ。ところが、最近そういった喫茶店が少ない。みんなスタバのようにカフェ形式になっている。
 昔国立にあった「アフリカ」という喫茶店は何の気兼ねもなく長時間いさせてくれるいい店だった。だだっ広くはないが、いつもマスターに見られている感はなく、珈琲も普通だった。友達とだべったり、芝居の台本を書くにはちょうどよかった。
 新宿駅の目の前の「シミズ」なんてのもあったなあ。
 こういったいわゆる名店とは違った喫茶店を思い出すと、街の微妙なディティールが思い出される。
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2009年10月27日

東京メトロ東西線の月曜日

 きのうのことになるが、朝の通勤時間に東西線が遅れた。中央線の中の高円寺間で発生した車両点検の影響ということだ。東京メトロのアナウンスではこうなるんだが、「発生した車両点検」というのも変な感じがする。点検って発生するもんじゃなくてやるもんだろ。異常が発生したから車両点検を行ったんだろう。
 それはさておき、家から都心に向かうには4本の鉄道が利用できるがある。俺が一番多く利用しているのは東京メトロ東西線。これと並んで総武線。都心よりその手前の舞浜や新木場に行くときに使う京葉線。そして京成線。
 京成線はあまりないのだが、たの3本の線は、よく遅れたり止まったりする。東西線はその両端で、西船橋から津田沼までと中野から三鷹まで、総武線に乗り入れている。したがって、どちらかにトラブルが発生するともう一方にも影響が出る。
 そして、この2本の鉄道は江戸川、荒川、隅田川という3本の川を渡る。東西線は隅田川は地下を通っているが、他の2本の川は地上を鉄橋で渡る。海に近いので、天候の影響をもろに受けやすく雨や風に弱い。
 この日本よりさらに海よりの地上を走るのが京葉線だ。これもよく止まる。
 ところで、今年度になってから月曜日というと東西線が遅れることが多い。なぜだろう。何度か、某専門学校の授業に遅れそうになった。きのうは他の非常勤講師と、「月曜は遅れることが多いですねえ」と挨拶絵オ交わした。理由がわからないが「月曜には東西線が遅れる」というこの「マイ都市伝説」が定着しつつある。
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2009年10月14日

シネコン

 昨日の夜、妙典のワーナーマイカルで松本人志の『しんぼる』を見た。映画については『この惑星』の『アーティスト・アイズ』に書くのでそちらを読んで欲しい。
 それにしても、シネコンは古い映画ファンにとってはなじみにくい。別に嫌なわけではないのだが、映画を見る場所という感じがうすい。
  まず部屋がいくつかあり、スクリーンにナンバーがふられ、部屋はそのスクリーンナンバーで呼ばれる。同じスクリーンに、時間帯によって違った映画がかけられる。シネコン用語ではなく昔からある言葉だが、「スクリーンに映画をかける」という表現は面白い。掛け軸や絵を掛けるからきている表現だろうか。
 ひとつのスクリーンに一日に何本もの映画が上映されるのは、むしろ映画館の企画上映や映画祭、自主上映を思わせる。だが、それらの上映には効率からは外れることもある映画への情熱が感じられる。だが、シネコンの上映形態は効率性、機能性のほうが強い。
 映画館には独特の色、匂い、文化がある。ロードショー館であれ名画座であれ。だが、シネコンにはそれがない。伝統や歴史や文化といって古さにつながるイメージは否定している。常にぴかぴかの現在を演出している。まるでベニヤの書き割りでできたバラックのようだ。
 どことなく、東京に似ていないだろうか。
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2009年10月13日

東京メトロ一日乗車券を使って

 今日は移動が多い。交通費だけで1000円を越す。
 東京周辺は交通網が発達して便利だ。どこでも大体電車でいける。新しい地下鉄がどんどんでき、あっこんなところにも駅ができたのかと思うことがある。だが、しばらくするとその駅がなかった頃はどんなに不便だったろうと思ってしまう。最近では新都心線、池袋から渋谷まで楽になったなー。
 だが、交通費は高い。便利なもんでついあちこち電車で行くと、小銭が減り札がへり、あれ、こんだけしかなかったっけーということになる。
 俺の場合、毎日同じところに仕事に行くわけではない。だから定期を買おうと思ってもうまくいかない。プリペイドチケット的な意味はあっても、節約にならないのだ。PASMOやSuicaは何の節約にもならない。
 で、最近愛用しているのが東京メトロ一日乗車券。710円で東京メトロ全線が乗り放題。家からだと東西線を幹線として都内は大体どこでも地下鉄で行ける。710円だと片道355円、ちょっとした田舎道のバス代くらいだ。
 それにしても、交通費はもう少し安くならないだろうか。それとも、我々は移動しすぎるのだろうか。
posted by 黒川芳朱 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 都市風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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